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アレルギー科

アレルギー科について

アレルギー科は呼吸器内科とともに、当院の専門領域です。国内では2人に1人が何らかのアレルギーを抱えているとされ、今や「国民病」といえるほど増えています。アレルギーが原因となって起こる病気は多岐にわたり、症状もさまざまです。近年は新薬の開発が進み、治療の選択肢も増えています。まずは検査を受けて、アレルギーを引き起こす「アレルゲン」を特定しましょう。

各種アレルギー

  • このような症状はありませんか?
  • 鼻水や鼻づまり、くしゃみ
  • 皮膚の赤み、かゆみ
  • 咳き込み
  • 息切れ

アレルギー性鼻炎

アレルギー反応によって生じる鼻の炎症です。スギやヒノキの花粉などによる「季節性」と、ハウスダストやダニなどによる「通年性」に大別されます。 「さらさらの鼻水」「慢性的な鼻づまり」「繰り返すくしゃみ」が3大症状です。 症状を和らげる治療薬には、内服薬や点鼻薬など、いろいろなタイプがあります。またアレルゲンを少しずつ投与して体を慣らし、アレルギー反応を弱める「舌下免疫療法」も注目を集めています。アレルギー症状を根本から治す唯一の治療法といわれています。

食物アレルギー

特定の食物を食べたり、触れたり、吸い込んだりした後に、アレルギー反応が現れる病気です。主要なアレルゲンには、卵や牛乳、小麦、大豆、くだものなどがあります。多くみられる症状は皮膚のかゆみやじんましんですが、咳や目のかゆみ、吐き気や下痢など、人によって異なります。ときに命にかかわる「アナフィラキシー」を発症することもあるため、注意が必要です。 大人の場合はアレルギー症状が強く出やすいため、「原因の食物を摂取しないこと」が治療の基本になります。症状が現れた場合は、内服薬や注射薬などで対応します。小児の場合は地域基幹病院と連携し、食物経口負荷試験で原因食物を調べたり、耐性を獲得して摂食可能をめざします。

気管支喘息

気管支に慢性的な炎症が起こり、気道が狭くなることで発症します。主な症状は喘鳴(ぜいめい:ヒューヒューやゼーゼー)、呼吸困難、胸の痛み、動悸・息切れなどです。アレルギーが関わっている「アトピー型」と、アレルギー以外の原因による「非アトピー型」に大別されます。 治療の基本は、薬物療法です。吸入ステロイド薬や長時間作用型β2刺激剤などで、症状をコントロールします。薬剤の種類や量、組み合わせは重症度によって異なります。当院ではご本人やご家族と相談のうえ、治療方針を決めていきます。

じんましん

皮膚の一部が、赤く盛り上がる病気です。強いかゆみやヒリヒリとした灼熱感を伴いますが、まぶたや唇の腫れ、飲み込みにくさなどの症状もみられますす。アレルギー性と非アレルギー性があり、食物アレルギーで起こる場合は通常、アレルゲンを摂取してから数分~数時間後に症状が現れます。ほとんどは1日以内にかゆみなどが和らぎ、1週間ほどで完治します。皮疹が1か月以上続くと、慢性じんましんと呼ばれます。 治療は症状に合わせ、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、外用薬などが用いられます。

舌下免疫療法

当院では、スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎に対して「舌下免疫療法」を行っています。アレルゲンを配合した錠剤を毎日投与し、体内にアレルゲンを少量ずつ吸収させて、アレルギー反応を起こしにくい体質に変えていく治療法です。スギ花粉症およびダニアレルギー性鼻炎と診断された方が対象となります。健康保険が適用されます。

治療薬の服用

舌下免疫療法は、自宅で行う治療法です。毎日1回、舌の下に薬を置き、1分間ほど溶けるのを待って飲み込みます。 治療をスタートするタイミングは、スギ花粉の場合は6月~11月下旬頃です。花粉が飛散する時期は、副作用の発現リスクが高まるためです。ダニアレルギーについては、一年中いつからでも始められます。治療期間の目安は、3年~5年間です。

当院で服用
自宅で服用

初回投与(1日目)

少量から服用(2日目~7日目)

1週間

一定量を服用(少なくとも1か月に1回の定期的な受診)

3年以上(推奨)

期待できる効果

花粉症の症状(アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎)を軽減するだけでなく、食物アレルギーや、アレルギーが他に波及するのを抑制する効果があります。現時点では3~5年間にわたって舌下免疫療法を行うと、内服を終了してもその後2年間程度、効果が持続することが確認されています。 舌下免疫療法は、約8割の方に効果が認められると報告されています。しかし、すべての方に有効であるわけではありません。再燃もあります。その際は、再治療が求められます。

副作用

体の免疫機能が過剰に反応して、アレルギー症状が現れる場合があります。服用後30分以内に起こりやすく、口の中のかゆみや腫れなどが多くみられます。 ほとんどは軽症で、1カ月ほどで気にならなくなるのが一般的です。ただしアナフィラキシーショックを発症する可能性もゼロではないため、初回投与は当院で行います。なお5歳未満の方、65歳以上の方、妊娠中・授乳中の方、重い気管支喘息や免疫系などの病気を抱えている方は適応外となります。